KAJUE3’らいず

みかん好きのOLが感じていること

考えた末の過ち

 学生の時、埼玉の南部に住んでいました。 雪国の奥深いところで育った あたしにとって、埼玉は十分、都心と似たような場所でした。

 だから、初めて埼玉の地を踏んだ時、田舎から出てきたダサい女子と思われてはいけね、と思ったあたしは、数日間、上下同じ色のジャージで行動していました。

 今は、ジャージお洒落さんが はびこってますが、 そんなハイセンスな出で立ちじゃなくて、親戚の小太りおばちゃんのお下がりで、足首が絞れているジャージ着てました。しかもパープル。

 当時18歳のあたしは、好きな恰好をしていたけど、どうしても可笑しな状態になっている事は、あたしの中にいる客観的な見方をする自分が感じていたのだろうか。人がたくさん、行き交う場所に身を置くことになったとき、自分の手持ちの無さと残念なアイテムしかないことに、若干パニックになったと思う。

 しかし、上下パープルジャージは、完全に間違いでした。 そんな様子のおかしい子でも、楽しく学生生活を送れたのは、周りの友達に恵まれたんだろう。 あんなに楽しい時間を過ごしていたのに、当時の友人たちとは年賀状だけの関係になってしまった、いま。 あれから十数年、今では可愛い服がネットで簡単に手に入る時代になりました。

過ちを堂々と犯してる 18歳のあたしに教えてあげたい。